第2子の1回目の治療は、凍結胚ゼロという結果に終わりました。2回目の治療までに漢方を飲んだり、糖質制限を行ったりと自分なりにできる限りのことはやってみました。
今回は第2回目の治療のお話です。
- 体外受精に向けての注射開始
- 血液検査と7日目の卵胞チェック
- 血液検査と9日目の卵胞チェック
- 採卵日当日
- 採卵数は?
- 受精確認
- 採卵後の内診と凍結胚の結果
- 凍結胚移植に向けての準備
- 凍結胚移植(4CBの胚盤胞)当日
- 移植後の妊娠判定日
- その後の妊娠継続と注射と膣座薬
- 最後に
体外受精に向けての注射開始
前回と同様に、血液検査をうけて問題が無ければ生理開始後2日目より注射が始まります。まずは5日打ち、卵胞の育ちをチェックします。
D(Day)2~6まで フォリルモン225単位を毎日打ちます。
D2のお会計 保険診療分:2,150円・自由診療分:29,020円(注射代含む)
注射代はやっぱり高いです。
血液検査と7日目の卵胞チェック
5日間注射をして、卵が育ってきているかを調べます。血液検査と超音波の検査がありました。
右:卵胞4個
左:卵胞3個
前回よりも卵胞の育ちがよく12ミリ程度になっていました。血液検査も問題なかったので、注射の種類が変わりました。嬉しいことに前回よりもかなり多く卵胞が見えています。
D7~D8はフェリング300単位+セトロタイド の2種類注射を打ちます。D9に改めて内診になりました。
D7のお会計 保険診療分:380円 自由診療分:26,780円(2日分の注射代含む)
血液検査と9日目の卵胞チェック
卵胞が順調に育っていたら、この日にでも採卵の日が決定します。血液検査と超音波を受けます。
「卵胞が順調に育ってきています。あと2日ほど注射で育てて、4日後(D13)に採卵をしましょう。」
血液検査の結果は、E2→1851.0pg/mlとでした。E2はホルモン値で、1成熟卵胞あたりのE2の値は200~300pg/mlが目安です。
D9、10はフェリング300単位+セトロタイドの2種類注射を打ちます。D11の20~21時の間にHCG10000単位を自己注射します。採卵の約36時間前に卵の成熟促進を目的としています。
D9のお会計 保険診療分:980円 自由診療分:34,470円(3日分の注射代含む)
採卵日当日
D13、採卵日当日です。当日は6時間前から絶食、3時間前から絶飲でした。
排卵当日のスケジュール
8:00 受付
8:10 内診
8:15 採卵室へ採卵開始。麻酔が入るとすぐに意識消失。
9:30 目覚めるとベッドに上
10:00 内診で卵巣の状態を確認。採卵数の報告
10:15 看護士さんより今後の過ごし方の案内
10:30 培養士より培養の案内
今回も全身麻酔で採卵を受けました。 また気づけばベッドの上で寝ていました。
採卵数は?
採卵前の超音波で左右7個見えていた卵胞でしたが、採卵後の問診で採卵数を教えてもらえました。
「右:3個 左:2がとれました。うち1つは未成熟卵のため今回受精に回せる卵は4つです。」
今までの治療で顕微授精を行っていたため、今回も全て顕微授精を行います。
採卵日のお会計:自由診療分:85,014円(採卵代・投薬代)
受精確認
私が通院していた病院では、採卵日の翌日に受精確認を電話でする流れになっていました。
「採卵し4つの卵のうち4つが全て受精しました。この受精卵の培養を進めます」
顕微授精での受精率は約70~80%ほどですが、今回は初めて受精率100%となりました!この受精卵を胚盤胞まで育ててもらいます。
前回も受精率はよかったのですが、そのあとに分割が止まり全滅・・・
今回はどうなるかドキドキです。卵の生命力を信じるしかありません。
採卵後の内診と凍結胚の結果
私が通っていた病院では、採卵後の最初の内診で凍結胚の結果を教えてもらうことになっていました。
「今回は凍結胚が出来ました。6日目胚盤胞ですが、私の年齢で胚盤胞が3つ残ったのは、なかなか良かったと思います。
6日目胚盤胞なので、5日目よりは少し妊娠率は落ちますが、移植をしていきましょう。」
結果確認は本当にドキドキしましたが、まずは凍結胚があっとということにとても安堵しました。今まで、凍結胚は1つしかできたことが無かったのに、40歳にして凍結胚3つと一番いい結果でした。
糖質制限が良かったのではないかと個人的には思っています。
ただし、凍結出来た胚盤胞のグレードは6日目胚盤胞で4CB×1個、4BC×2個と、グレードはあまり良くないものでした。
採卵後 内診のお会計 保険診療分:380円 自由診療分:345,352円(体外・顕微・凍結費用・移植期の投薬含む)
凍結胚移植に向けての準備
今回の胚盤胞は次の周期で子宮の中に戻すことになりました。ホルモンを充填し、子宮内膜を厚くし、受精卵の着床準備をしていきます。
エストラーナテープというホルモンを充填するテープを、生理開始3日後からお腹や腰に3枚貼って、2日毎に交換します。またプレマリンという薬を服用します。
今回は内膜が厚くなるのが遅く、生理開始後22日目の移植でした。その間、2種類のホルモン剤、直接膣に挿入する膣座薬の追加がありました。
追加分のお会計:保険診療分:760円 自由診療分:43,810円
凍結胚移植(4CBの胚盤胞)当日
凍結胚移植日の大まかなスケジュールは下記の通りでした。
凍結胚移植のスケジュール
13:40 受付
13:50 ホルモン値のための採血
14:00 胚培養士から移植胚の説明
14:10 胚移植(所要時間は約10分・今回は麻酔なし)
14:40 約20分ベッドで休憩
14:50 看護士より内服薬や今後のスケジュール説明
今回も超音波で受精卵を移植する様子を見せてもらいながらの移植でした。
妊娠判定日は移植日から9日後になりました。それまでは、エストラーナテープや膣座薬を続けます。
この日のお会計: 自由診療分:119,450円(移植費・胚融解費含む)
移植後の妊娠判定日
移植から9日後に妊娠判定日がやってきました。移植日翌日に着床出血のようなものはあったものの、市販の検査薬では妊娠反応が出ず、半ばあきらめも入りつつ内診を受けました。
血液検査の結果 HCG 47.0mIU/ml
「妊娠反応は出ています。ただし、今の時点でHCGは100以上欲しいところです。妊娠継続するかどうかは五分五分です。」
という話でした。息子を妊娠した際は、HCG 204.4mIU/mlの数値だったので、今回はかなり低い数値で、受精卵の生命力を信じるほかありませんでした。
その後の妊娠継続と注射と膣座薬
今回の移植はホルモンを充填し移植をしているので、胎盤がしっかりできるまでは、外部から(注射や膣座薬)でホルモン充填をしないと妊娠が継続できません。
移植から1か月ほどは注射と膣座薬を充填し続ける必要がありました。着床後も発育状態を調べるために1週間毎の通院が必要だったので、その度に注射と膣座薬の処方がありました。
判定日のお会計:保険診療分:380円 自由診療分:21,564円
1週間後のお会計:保険診療分:2,760円 自由診療分:14,894円
2週間後ののお会計:保険診療分:1,810円 自由診療分:14,894円
3週間後の会計:保険診療分:1,650円 自由診療分:14,894円
妊娠判定後も、注射代や膣座薬のお金が結構かかりました。
妊娠判定から翌週の血液検査では、HCG 577.2mIU/mlまで上がり、その後は胎嚢、心拍確認と順調に育ってくれました。
9週目の診察を最後に不妊治療専門医院から通常の産婦人科に転院となりました。
最後に
2回目に支払ったトータル金額は761,392円でした。
6日目・4CBとグレードの低い胚盤胞でしたが、無事に着床、妊娠継続となり、治療してもらった病院にも本当に感謝しています。
高額となる不妊治療ですが、1日でも早く保険適用され、より多くの人が治療しやすい世の中になることを祈っています。
不妊で悩まれている方に、この記事が少しでも参考になると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。